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トラックの車両価値が争いになり,相手方保険会社の提示額から100万円以上の増額が認められた事例
職業:トラック運転手
1事案内容
【事案の概要】
当方車両(冷凍冷蔵機能を付けたボディを搭載したトラック)が前方が青信号であることを確認し,交通整理の行われている交差点内に進入したところ,当方車両の右方より赤信号を無視して同交差点内に進入してきた相手方運転車両が当方車両の右側面部に衝突したというものである。
2【訴訟に至る経緯】
当方から車両価値を300万円,代車相当額(代車の代わりに代替車両を購入した費用)200万円を請求したところ,相手方保険会社は140万円(新車購入費用の1割+諸費用)の提示しかなかったため,訴訟に至る。
3【訴訟中の活動】
依頼者の協力も得て2度,車両を撮影し,冷凍冷蔵装置の重要性,価値の増加を主張した。
4【結果】
金270万円での和解成立
5【トラック物損事故の特徴】
1 トラック構造について
ボディメーカーと車両メーカーが別であることから,ボディ単体の値段は1台毎に違います。
2 車両価値が不明確
①トラックを仕入れて,ボディをオーダーメイドで注文するため,架装費用分をどう車両価値の評価に反映させるかが問題となります。
②裁判所だけでなく,弁護士も車両価値がよく分からないといった事情があります。商用車のレッドブックはありますが,それだけでは架装した分の価値の増加は分かりません。
どのような架装を加えたことでどれだけ価値が増したかを現物の写真を見せながら,依頼者の協力(装置の説明,費用の説明等の資料を提供)を得ながら裁判所に架装の価値を認めてもらったところが今回増額に至ったポイントです。
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